「ヨガ」というワード。馴染みはない方でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。街中を歩けば、ヨガスタジオを目にすることもあるでしょう。「ヨガ=身体を動かす」ことはわかっていても、単なる身体を動かすエクササイズなのでしょうか?本記事では、知っているようで知らないヨガの目的や、深い意味でのヨガについて紐解きます!
ポーズをとるだけがヨガではない

ヨガ哲学「八支則」の教え
「八支則(はっしそく)」は、「ヨガスートラ(ヨガの取扱説明書のようなもの)」に載っているヨガ哲学の基本的な教えです。具体的には、物事の考え方やヨガのポーズ・呼吸法などのルールが書いてあります。ヨガを効果的に行うための考え方が記されているので、ヨガを通してどう生きていくかを学ぶことができます。
「八支則」の教え
- ヤマ やってはいけないこととされる教え
- ニヤマ やるべきこととされる教え
- アーサナ 座法、ヨガのポーズ
- プラナヤマ 呼吸法
- プラティヤハーラ 感覚の抑制
- ダーラナ 集中
- ディヤーナ 瞑想
- サマディ 悟り
簡単に言うと、
マットの上で行うヨガのポーズのコツだけではなく、マットの外、つまり日常生活で使える生きやすい人生のヒントが詰まっているのです!
どうような人間関係を作っていくか、整理整頓、人助けといった毎日の実践もヨガなのです!
つまり、ヨガとはポーズをとることだけがヨガではなく、ポーズを通して何を感じ何を学ぶのか。自分の意識の変化やそれをコントロールする心。自分の生き方を見つめていく方法としてヨガがあるのです。
ヨガはスポーツとは異なる
ヨガも身体を動かすと言う点ではエクササイズ効果はありますが、スポーツと決定的に異なる点は競争意識や勝敗をつけるという考え方がないということです。他者とポーズの美しさを比べ競ったり、出来る出来ないを白黒つけるものでもありません。ヨガのポーズを通して、自分自身の心の変化や身体の状態を知りコントロールする方法に気づくこと。
対極を理解すること
ヨガには様々な流派がありますがその根源となるのが「ハタヨガ」。「ハタ」には反対の意味があります。例えば、太陽と月、陰と陽など。つまり「ハタ」とは対極の関係性で成り立っています。全体を認識しながら、相反する違ったものである「ハ」と「タ」をどのようにバランスよく認識できるか、という考え方を実践します。どちらも否定することなく、受け入れ認め合う。両方あることを認識することがハタヨガの実践から得られる結果です。
ヨガのゴールはどこにある?

ヨガのスタートは皆それぞれでも、最終のゴールは答えを自分の中に発見すること。外向きに答えを求める生き方から、内向きに探す方法に変わり、毎日のヨガの実践を通して、一瞬一瞬を味わいながら生きていくこと。ヨガの実践は、そのための長い冒険のようなものなのです。
ヨガは10人10色

ヨガを知ることや八支則は、あなたのヨガライフの道しるべ(地図)でしかありません。ヨガを続けることで出てくる変化や気づきが自分自身を支えてくれます。ポーズをとることに意識が偏る時期があっても、また美容のためという意識が強くても、そのどれもがあなたのヨガです。続けていく先に見えてくるものがきっとあるはず。人生を通して、長期的に自分自身を見つめられることがヨガの楽しさなのかもしれません!
素敵なヨガライフを!
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